先日の
NHK「クローズアップ現代」で、三菱重工が現在開発計画を進めている
MRJ(三菱リージョナルジェット)の紹介がされていました。

三菱リージョナルジェット(MRJ)
番組内で主に述べられている内容は
・このサイズの旅客機はエンブラエム、ボンバルディアの牙城が厳しい
・後発メーカーの三菱はアフターサービス等で不利
・MRJは炭素複合材で燃費効率30%向上 といった感じで、これまで指摘されてきた内容と大きく変わりませんが、個人的に気になった点としては...
・戦闘機部門の関係者が開発・営業に参加(6:12くらい)
・ボンバルディアが複合材をMRJ以上に使った新型機を計画中(16:40くらい) これは完全な憶測ですが、戦闘機部門の関係者をMRJに携わらせているのは、次期F-Xのライセンス生産が出来ない事態を見越しての対応かもしれません。
あと、ボンバルディアがMRJ以上に複合材を利用した機体を開発すると息巻いていますが、製造実績の無いメーカーが本当に作れるのでしょうかね?甚だ疑問です。現段階では大型の部品が作れないものの、「5年後には実用化できる」と主張しており、大見栄切りの開発遅延フラグを思いっきり立てています。現段階で試作すら出来ていないモノを5年後に実用化できるなんて無茶、ハッタリもいいとこでしょう。
現在、MRJの採用状況はANAに25機(オプション10機)のみとなっていますが、他の国内航空エアラインにも販売できるでしょう。
MRJを買うよ、な?(by政府)。また、自衛隊や官公庁が使用しているYS-11の後継にMRJが充てられる可能性が高いでしょう。ちなみに自衛隊では空自が13機、海自が10機のYS-11が稼動中。

あと、西川氏の「航空の現代」によると現在、海外カスタマーとしてはべトナム航空が有力とされ、20機程の契約が見込めるのことらしいです。
三菱MRJいよいよ開発着手<航空の現代 08/05/18>
<一部抜粋>
そこで外国エアラインへの売りこみだが、今のところ最も具体的なのはベトナム航空である。というのは三菱重工は、航空部品の製造を目的とする子会社、三菱エアロスペース・ベトナムをハノイに設立、2009年春からボーイング737のフラップを製造する。いずれは、この工場でMRJの部品をつくる可能性もあり、それらを含めて目下ベトナム政府をまじえて協議しているからだ。
所謂、一部の部品を現地生産とする「オフセット」契約みたいな感じでしょうね。ベトナム政府としても完成機を輸入するより、現地で雇用を創出する契約内容の方がありがたいでしょうし、部品調達の面でも現地生産の方が都合が良いですからね。
いずれにせよ、まだ予断は許さない状況ですが、ローンチカスタマーと成りうる受注が徐々に期待できる状況になってきており、MRJの前途は多少は明るいものになりつつあるのかもしれません。



テーマ:軍事・平和 - ジャンル:政治・経済
- 2008/07/02(水) 00:00:00|
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